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第7回 賃貸市場が変わった。これからどうなる。今賃貸業には経営能力が求められているシリーズ家主道で以前にもお伝えしましたが、賃貸市場に近年一大変化が起きてきました。市場は、はっきりと逆転してしまったようです。今まで貸す側が強く、ある程度不動産業者の言いなりだった借主が突然立場を逆転して借手市場に変わってしまったのです。 私も自分の店の現場を見続けていますが本当に変わってきたなと実感するばかりです。それは物件を選ぶときに家主や不動産屋の言いなりになるのではなく「自分の考えで自分に都合の良い物件を選ぶ」ようになってきたということです。言ってみればお客様が自分に合った物件を選ぶのは当たり前のことですが、私もかつての時代を知っているだけに「ああ!これが借手市場への変化だ」とあらためて思ってしまうのです。 情報が大量に流れる中、消費者意識が変化し「悪い物件で我慢する」「礼金を払う」「退去時に多額の負担をする」などという不合理性は通用しなくなったのです。そしてごく自然にそういった物件は敬遠されてしまうのです。さらに、特に賃貸市場ではインターネットで大量に物件情報が発信されるようになり、借主はいながらにして手軽に情報を入手して行動し、物件を選別できる。まさに情報化の時代は消費者の時代であるということが言えます。そしてこの賃貸市場の大転換は今後もずっと続くのです。これからは貸主も不動産業者も考えを変えてきちんと対応しないとやっていけなくなるのです。 つまりお客様が何を考え、何を求めているのかを知り、満足するものを提供しなければなりません。すなわち家主様にも経営能力が求められる時代となり、片手間で賃貸経営ができる状況ではなくなったのです。満室経営をするためには入居者のニーズ・ライフスタイルの変化を知る、24時間などの入居者サービスの充実、セキュリティー強化、クレーム処理、また取り分け集客のためのホームページ掲載などのマーケティング活動、その他オーナー=経営者としてやらなければならないことは山のようにあるのです。 このような状況下、物件の所有と経営は切り離すという考え方が主流になってきました。家主様としては末永く安定経営をしていくため信頼できる、また時代のニーズを的確に判断できる管理会社をパートナーにすることをお奨めします。時代の先を行くアメリカでは既に95%以上が管理会社依頼型になっています。「堅実な賃貸経営はよきパートナー選びから」それこそがこれからの賃貸市場の大競争時代で生き残る得策ではないでしょうか。 |
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